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2015年11月

再びこの地を踏まず 異説・野口英世物語

2015/11/8(日) 500円

Dscn9927A5サイズ。文学座のいつもの冊子の装丁でしょうか。キャストと作・演出の狙いがわかって助かります。

感想20151108
予想通りのマキノ脚本で、一幕はコメディっぽく、知られざる野口英世の生活ぶりを見せ客席を驚かせます。二幕で日本と変わらぬアメリカでの研究一途さと、夫婦愛、母の愛情を知る人間らしさで泣かせる脚本です。
舞台美術が一つの部屋を模様替えしながらシーンに合うように作り返される秀逸なセットでした。特に後ろの壁が格子模様で一部が開いて、更に後ろの書き割りや映像(あったか?)を見せているので、下宿屋になったり、郊外になったり、ニューヨークのカフェになったり楽しいです。(奥村泰彦)

髪型とかまじめさとか、今井朋彦さんは野口英世にそっくりです。でもふたを開けると、えーーー、そんなにやんちゃだったの!という弾けぶり。一幕では貧乏から這い上がる英世の意地か、金の無心には理論立てもきっちりし、最後には泣き落としで借り切り、借りたお金はすべて使う徹底ぶりは、笑う以上にあっけにとられます。

二幕はいきなりニューヨークのカフェ。本当の出会いはわかりませんが、こんなこともあったろうという英世とメリーの出会い、ニューヨークの郊外での療養、日本へ帰った時の語りと、ジンワリ人間らしさが出てきます。しかし、お金と女癖は治らないようで、それ以上に研究熱心だったことが強調されています。
母シカさんのことは、英世の心の葛藤の部分で語られます。これがまた泣ける。

英世に惜しまず融資する人々が沢山出てきます。彼らの繋がりはあったりなかったりなのですが、今ひとつ、誰がどんな人なのか、整理つかないくらい大勢出てきました。
久しぶりのマキノノゾミの伝記物。今井さんの芸の幅広さ、文学座員の懐の広さを堪能しました。

2015/11/6(金)~11/15(日) 紀伊國屋サザンシアター20151108_2
作:マキノノゾミ 演出:西川信廣
http://www.bungakuza.com/noguchi/index.html

<--- 物販を購入しておまけに貰った野口の金太郎飴

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