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2013年6月22日 (土)

崩れゆくセールスマン

2013/6/22(土) 400円

Dscn9928表紙にセールスマンの着せ替え紙人形です。何気にブランド名をひねっていて笑えます。尾上そらの寄稿あり。豊田商事の事件回顧は共同通信記者の寄稿と、(パンフ編集による)事件の概要、年表です。年表には主な詐欺事件がずらりとあるが、知っているものも知らないものも。

感想
野木萌葱の作品は、いつも観たいと思いつつ見逃してきて、2008年「三億円事件」以来久しぶりです。当時は男ばかりのカッコイイ硬派の芝居だと感じていたので、今回の年齢幅と女優が入って、戯曲の厚みが出てきて納得の作品に仕上がっています。(演出:黒岩亮)

豊田事件をモチーフにしたペーパー商法の手塚商事のセールスマン、幹部、顧客の繋がりと気持ちの揺れを描いた作品。
お金や会社での名誉に毒されたセールスマンは、詐欺まがいの仕事と知りつつも仕事をやめられない。顧客は詐欺と薄々気づいても、人の温かさや心の隙間を埋めてくれるセールスマンの行為や言葉に乗り契約してしまう。幹部は、どこまでできるか突き進む。
老人を顧客としたエピソードは、家族が亡くなり一人になったり、家族から疎外されている孤独な心を埋め合わせることを、お金で買っているようにも見える。

肉親ではないから甘えてしまう部分にお金が作用しているようで、セールスマンを刺してしまう老男性と、詐欺と知って商品を購入してしまう老女性はどちらも「情」を購入していることが明らかだ。セールスマンのタイプもしくは対応が違っていたために道は分かれたが、紙一重で怖いと感じた。

次の野木萌葱の芝居が楽しみ。 Img_8067

2013/6/14(金)~6/23(日) 青年座劇場
作:野木萌葱 演出:黒岩亮
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