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ロミオとジュリエット

2012/5/11(金) 2000円 上演台本1000円

Img_4368キャスト紹介、演出家インタビュー、翻訳・台本各担当の献辞、美術プラン、シェイクスピア作品の歴史的広がりなど。プロダクションノートには稽古場のほか、ロミオ役佐藤健のロンドンワークショップを含む制作過程があります。舞台を観た後にはここが一番興味深いページでした。

上演台本はペーパーバック形式の装丁です。よほど気に入らないと購入しないのですが、今回は開幕後10分で購入を決定。言葉の選び方が翻訳にはないものでした。青木豪のセンスは"今"を掴み、アウトプットしています。

感想
感動的。Photo_2
ロミオとジュリエットは舞台だけでも1983年野口五郎・古手川祐子を観てから国内外で10以上の演出を観てきましたが、この演出は斬新でありながら本質を捕らえている本物感があります。

50~60もの電球を板のすぐ上に浮き上がらせて舞台のイメージを客席に伝えます。
オープニングはロミオとジュリエットの口上から。そのシェークスピアの時代を持ってきた演出に日本には珍しい伝統を感じました。
そして、セリフから溢れてくる音楽のような旋律と言葉遊び。青木豪の上演台本は若者ばかりでなく、シェイクスピア好きにもしっくり来ます。

バルコニーのシーンは陸橋になっていましたが、頭上には大きな桜の枝を舞台の上手から下手まで這わせる日本人には考えられないイメージの誇張でした。そこまでのシーンも全て受け入れてきましたが、このセットは素敵です。

お陰でバルコニーでの口づけに関するセリフは、パーティでのセリフに前後してしまいましたが、ロミオとジュリエット二人の愛を純粋に高らかに唱えるにはぴったりのシーンとなりました。

とにかくロミオ=佐藤健のセリフは音楽にしか聞こえません。素晴らしい。これがロンドンでのワークショップでの成果なのでしょう。2010年からながきにわたりここまでたどり着いた制作にも拍手。そこに引き寄せられたカンパニーの和の素晴らしさ。きっと大きな引力ではなく、ロミオの情熱に引き寄せられるかのごとくカンパニーが纏まっていました。

パリスが貴族として真面目に演出されていたことも、乳母がジュリエットの心に従順だったことも、薬売りのシーンも、すべてがシェイクスピアの時代の等身大を映しつつ現在の観客に向けてアウトプットされています。

いくつかの好みの違いはあっても、イギリスの演出を観た想いです。

Img_43632012/4/29(日)~5/27(日) 赤坂ACTシアター
原作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子 上演台本:青木豪
演出:ジョナサン・マンビィ
制作:ネルケプランニング ロミオとジュリエット上演委員会
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コメント

自分も上演台本買いました。

投稿: 手塚 | 2012年5月23日 (水) 06時40分

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