2009年11月28日 (土)

十二人の怒れる男

2009/11/28(土) 1500円

蜷川氏の作品に対する思いはいつも興味深い。今回は十二人ぷプラス守衛の作品への思いもいつも以上に興味深かった。それは、人が人を演じる究極の設定だからかもしれません。奇縁合縁は寺島しのぶ。

感想
脚本が面白かったです。過去の翻訳を使ったのではないらしく、今回の翻訳は額田やえ子氏。
特設舞台で四方を客席に囲まれた設定。それでも正面一番奥に洗面所なので正面から見たい。はじめと最後の暗転で水道から水が流れ続ける。その意味は?謎でした。洗面所の大きな鏡には正面客席の一部が写って、蜷川氏は観客を舞台に引き下ろすことを考えたのかと思います。この仕掛けは大掛かりなときも多いけれど、今回は小ぶりでも効き目が大きかったです。

第八号の無罪の一票が最後には全員の心を動かす。「疑わしきは罰せず」と「誰にも偏見がある」のはわかりきっているけれど、さまざまなシーンで見逃されやすい。冷静になることが苦手な私には、身につまされる作品でした。

第十号のスラムに対する偏見と、第三号の息子との重ね合わせを覆すシーンは、もっと大きな衝撃があるかと思ってしまいました。見ている側も日本人だと実感が沸かなかいのかもしれません。それにしても「怒る」のは疲れます。
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2009年11月22日 (日)

ミュージカルオペラ『龍馬』

2009/11/22(日) 0円(寄付で200~300円)

キャストの写真紹介と製作者の言葉など。舞台写真も2ページカラーです。高知・墨田区・台東区の協力があった模様。

感想
龍馬の商売人としての手腕を前面に出した作品。
随所に「おてもやん」や「さくら」「よさこい節」が入り、日本の紹介か町おこしのように感じなくもない。日本の幕末を紹介するには良いかもしれません。

曲は小六禮次郎。脚本はジェームス三木。演出は江守徹。
オペラの人と舞台の人が交じり合って歌は聞かせてくれました。
龍馬(平良交一http://profile.ameba.jp/bevitore-kochan)と勝海舟(野口五郎)の歌の対決はなかなか聴き応えがあります。勝海舟のほうが声が低いイメージでしたがこの組み合わせでは龍馬がバリトンで勝海舟はテノールという感じでしょうか。おりょう(森奈みはる)と龍馬のナンバー「私のいい人」はどこかで聞いたデュエットのようなメロドラマチックでした。野口五郎に当てて二曲あったと感じました。歌い上げるナンバー「忘れまじくは」は聞いていて気持ちよかったです。一般的に知られている野口五郎の持ち歌に似ているのがもう一曲あったと思ったのですがCD収録はなし?アレもしかして「忘れまじくは」だけだったかもしれません。

ミュージカルオペラと言われた所以は、ミュージカルナンバーとして曲調があるものと、リズムだけとって説明や台詞調になっている部分が多いからかもしれません。過去に日本のオペラ『忠臣蔵』『モモ』を観たことがありますが、よく似ている部分です。
テーマの「雲になれ」や先に出した「忘れまじくは」はミュージカルナンバーとして成立すると思います。

残念だったのはオーケストラはテープだったのと、コーラスも舞台に出ていた人だけが歌っていたわけではなかったこと(もしや録音?)。一列目で観ていたので舞台上の人が歌っているのは間違いないことはわかりました。役付きの人でもあまり歌わない人もいました。それはそれで正攻法だと思います。

ダンス・振付はスガダンススタジオのメンバーが大勢出ていました。彼らが舞台や客席を走り回った二幕は勝海舟(野口)が全く出てこなかったので残念。逆に野村将希や黒田アーサーは一幕に出てきてませんでした。龍馬の最後はおりょうとの対比でやや華があったと思いました。
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フロスト/ニクソン

2009/11/22(日) 1500円

A4の変形。少し横長。史実とキャストの思いを両方読み比べると、その時代に生きていながら実感できなかったことをおぼろげながら感じることになる。

感想
面白い。
レストンの思いが引っ張るのではなく、あくまでニクソンとフロストの駆け引きであるのが見ごたえを作った。途中からレストンの位置が変わってしまったようにも感じました。各陣営のイライラや歓喜の見え隠れするところも良かった。
フロストが人を巻き込んで行きながら陣営を作っていく過程が実はもう少し深いのではなかろうか。もっと見たかった部分でした。

フロストの最後の勝負の前夜、ニクソンから電話があったなんてドラマチックです。ニクソンは自分の人生を思い出し、人間として生きる道を選び、その選択をフロストの勝負から見つけたというのは好きな運びです。人間くささがじわじわ出てきて嬉しい後味の作品でした。

セット。いぶし銀のような星条旗を背景に、大統領の椅子。そして星条旗を落としたラスト。
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2009年11月21日 (土)

バンデラスと憂鬱な珈琲

2009/11/21(土) 1000円

B5版、チラシと同じ表紙。対談と稽古日記、キャストが苦しみ楽しんでいる声を載せたオールカラーの豪華版。この千円は価値がある。

感想
最後のミュージカル『マクベス』には笑った。笑った。大笑い。
そこまでのバンデラスには交渉人という使命を持ちながら、有能なはずなのに、ストーリーがとっ散らかっていて、結末まで進むのだろうか?と心配でした。
結末が楽しければよいでしょう。

ところで、バンデラスはダズラー元帥と大統領夫人の浮気が大統領にばれた事を何故知ったのでしょうか?とずーっと考えておりました。

しかしこう納得しました。バンデラスは浮気については使命を受けたときに既に知っていて、一座での芝居は一か八かのでっち上げで、それがたまたま現状に合っていた。ということで。
みんな役不足の気がしますが、どの役者さんも何役もやることでその不足分を解消して、楽しませてくれました。
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新熱海殺人事件

2009/11/21(土) 1000円

うかつにも買わなかった。1000円というのに引いた。どんな内容だったのだろう。今頃言っても遅い。ペガサスホールロビーには過去の舞台写真が展示されており、写真集で見かけた懐かしいものにはしゃぎました。

感想
キャンセル待ちで入りました。200名ほどの客席。ほぼ満員。
机と椅子が二組。中央に木村伝兵衛のもの、下手に助手水野のもの。
白鳥の湖で始まり、レットイットビーミーで終わるのも同じ。
面白かったのは、ヤクルトおばさんが出てきた件と、くるくる変わる悪者と正義。木村が富山に帰ろうとする熊田を引き止める件も緊張感があって楽しい。

もう少し怒鳴らないでやってほしいけど、その声の大きいものが勝つというのも合わせてつかさんのお芝居なんでしょうか。あ、新橋の飛流伝とらなきゃ。
″\○/゛

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2009年11月14日 (土)

ヘンリー六世

2009/11/14(土) 1000円

三部あわせてのパンフ。黄色い表紙は何故だろう。ちょっと読み応えがありました。三作品の内容が盛り込んであるのと、知りたいことがたくさんあってじっくり読んでしまいました。謎は解決しませんが、楽しみ方はわかったつもり。

感想
一部から三部まで各3時間の芝居を一日で観るのはかなり体力が必要です。が、面白かった。パンフにも書いてありますが、何故こんなに敵味方がくるくる変わるのかとか、民衆の気持ちがくるくる変わるのかとか、あまり考えずに、ここで寝返ったのかわっはっは。とか思って観た方が面白い。
不思議だったのはヘンリー六世がヨーク公に「王に返り咲かせてほしい」と言われて「はい」と言ってしまうことだったり、エドワード四世が未亡人と結婚してしまうことだったり、猟師にヘンリー六世が捕まってしまうことだったりする。
こんなに軽いシェイクスピアは初めてだ。が、喜劇はどれも軽い。後世の演劇人が重いものにしてしまったのではあるまいか?それはイギリス人だと思う(笑)。

蜷川演出のヘンリー六世は6時間らしいので楽しみだ。
″\○/゛

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2009年11月 3日 (火)

奇跡の人

2009/11/3(火・祝) 1500円

ホリプロ四角版。過去のキャストがあり、新キャストの鈴木杏の気持ちなど。

感想
そうか。3部構成だったか。とまた思う。
一幕から感動の嵐で涙が止まらない。何度も観ていて鈴木裕美はこんな演出だっけ?と思うところ多数。しかしただ忘れているだけなのだろう。大筋は変わらず、最後に「先生」と言わせるところまで、すべてを反芻しているのに感動値は下がらない。名作。
″\○/゛

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2009年10月24日 (土)

印獣

2009/10/24(土) 1500円

伏字が多い記事。面倒だから伏字部分を考えることは放棄しました。対談も仲良しチームの楽しさです。

感想
大女優三田佳子さんがねずみの三銃士とどう絡むのか見所かと思いました。あまり絡まない。子供のころの芝居とかには絡んでも、現実の世界では絡んでいないのがちょっと不思議な脚本でした。ねずみの三銃士は三人なりに苦しんでいるのが見ている側からは面白いところではあります。

クドカンの思ったとおりスカッとした後味はありませんでした。
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2009年10月21日 (水)

組曲 虐殺

2009/10/21(水) 1500円

パンフはザ座ではなかったので、ホリプロ方式で高かった。

感想

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2009年10月18日 (日)

アイーダ

2009/10/18(日) 

四季の会で割引。

感想
このエルトン・ジョンの音楽は好きなので、楽しみにしていた作品です。
アイーダの濱田めぐみはとても良い。
セットがBW版に比べてチープ。特にプールのシーンがつらい。舞台の広さにも夜とは思うが地味な印象。
渡辺正のラダメスは本調子だったのか疑問。でも一度しか観ないから残念でした。
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2009年10月17日 (土)

千里眼の女

2009/10/17(土) 500円

B5版。チラシと同様のデザインが表紙。事件についての表記があって助かります。明治~大正の時代は今に比べると激動のときだったのだと思います。特に女性にとってかな。今も100年後から見れば激動なんだろうか。などとパンフを読んで感じました。

感想
齋藤雅文氏の脚本で「ガブリエル・シャネル」の台詞がとても良かったので期待値大。今回はタイプが違う芝居だったようです。
それにしても宮田慶子の演出は青年座らしい、小難しいが粋の良い芝居になりました。

千里眼の女も福来先生も新聞記者も、時代に巻き込まれたのかもしれません。重いなあ。
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