十二人の怒れる男
2009/11/28(土) 1500円
蜷川氏の作品に対する思いはいつも興味深い。今回は十二人ぷプラス守衛の作品への思いもいつも以上に興味深かった。それは、人が人を演じる究極の設定だからかもしれません。奇縁合縁は寺島しのぶ。
感想
脚本が面白かったです。過去の翻訳を使ったのではないらしく、今回の翻訳は額田やえ子氏。
特設舞台で四方を客席に囲まれた設定。それでも正面一番奥に洗面所なので正面から見たい。はじめと最後の暗転で水道から水が流れ続ける。その意味は?謎でした。洗面所の大きな鏡には正面客席の一部が写って、蜷川氏は観客を舞台に引き下ろすことを考えたのかと思います。この仕掛けは大掛かりなときも多いけれど、今回は小ぶりでも効き目が大きかったです。
第八号の無罪の一票が最後には全員の心を動かす。「疑わしきは罰せず」と「誰にも偏見がある」のはわかりきっているけれど、さまざまなシーンで見逃されやすい。冷静になることが苦手な私には、身につまされる作品でした。
第十号のスラムに対する偏見と、第三号の息子との重ね合わせを覆すシーンは、もっと大きな衝撃があるかと思ってしまいました。見ている側も日本人だと実感が沸かなかいのかもしれません。それにしても「怒る」のは疲れます。
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